『酸性ストレート』ってそもそも何??
髪質改善??酸熱トリートメント??
どれもこれもあって分から〜ん!!お薬は何を使う??どうしたらできるんやーって思ってるそこのあなた!!
僕もお客様の髪の毛をキレイにしたくてトリートメントや処理剤などの勉強を始めた頃は正直、違いが分かりませんでした笑
今回は僕が酸性ストレートを勉強し始めた時に分からなかった、困ったことを思い出しながら
『初級編があったらいいな。。』と思いながら、書いていきますので参考にして頂ければ幸いです。
今回は初級編のあなた向けということで大まかにご案内していきますのでまずは種類の整理からいきますのでよろしくお願いしまーす!
酸性ストレート・縮毛矯正・酸熱トリートメントなどの違い
【 酸熱トリートメント 】
■酸熱トリートメント成分のグリオキシル酸やレブリン酸で髪の毛を酸性の性質に寄せて、ヘアアイロンなどの熱により髪の毛の外側を引き締める(収斂=しゅうれん)、毛髪内部にはイミン結合という結合を新たに作ることでハリコシが生まれてツヤを出すというメニュー
◎内部にイミン結合でハリコシ
◎外部を酸の力で引き締めて若干のくせ毛は整いツヤが出やすい髪の毛になる
◎酸性ストレートや縮毛矯正はクセ毛の原因の結合『SS結合』を切り離し、整えて再結合させる工程があるのに対し酸熱トリートメントは『SS結合』を切り離さないで、新たな結合を作るのでストレートや縮毛矯正のジャンルでは無い
酸性トリートメントと縮毛矯正の特徴の違い
*はじめに僕のサロンはあくまでもお客様の髪の毛をいかに傷ませないかを前提とした施術をモットーとコンセプトにして以下をご説明していることをご理解ください
では早速ですが、酸性ストレートと一般的縮毛矯正は大まかな施術工程は変わりませんが何が違うのか??それは、ストレート剤のPHが『酸性』か『アルカリ』かの違いです
酸性タイプとアルカリタイプの違い
アルカリタイプ ( PH約8以上 )
■軟化させる・膨潤させる・キューティクルを開かせる
酸性タイプ( PH約3〜6くらい )
■軟化させない・膨潤させない・キューティクルを開かせない
酸性ストレートの始め方
用意するもの
大まかな工程
- 乾いている毛質の状態を確認
- シャンプーして濡らした毛質の状態を確認
- 1剤塗布
- お流し
- ツインブラシでブロードライ
- 熱置きアイロン(根本〜中間5秒熱置きで毛先はジューっとなったら軽くスルーして3〜5熱置き)
- 2剤塗布
- お流ししてお仕上げ
おさえたいポイントとコツ
*僕のモットーとコンセプト
・客様の髪質をいかにダメージさせないで施術していくのか
・酸性の良さと価値を高める為、アルカリタイプを使用しない
・酸性タイプで対応できないようであれば無理せずアルカリタイプで対応する
〜薬剤の使い分け〜
■根本(新生毛)
◎『PH6〜8未満の中性タイプ』・・・アルカリタイプの薬剤で『ハード〜ノーマル』を使用するほど毛質の場合
■中間
◎『酸性〜中性タイプ』ブリーチ歴なしのハイダメージではない
◎『酸性タイプ』ブリーチ歴あり
■毛先
◎『中性タイプ』ブリーチ歴なしのハイダメージではない
◎『酸性タイプ』ブリーチ歴なしのハイダメージであれば
◎『酸性タイプ』ブリーチ歴あり
GMTとスピエラとは??
【 GMT 】
還元剤・・・パーマやストレート、縮毛矯正の時にSS結合という結合部分を切り離す薬剤
成分・・・チオグリコール酸グリセリル
*酸性域で活発化する還元剤
【 スピエラ 】
還元剤・・・パーマやストレート、縮毛矯正の時にSS結合という結合部分を切り離す薬剤
成分・・・ブチラクトンチオール
*酸性域で活発化する還元剤
クセに対する『GMT・スピエラ』の使い分け
〜毛髪内にはくせ毛の種類が大きく分けて2種類〜
*濡らしてもクセが強く出る場合は水に馴染みやすい親水性の『S1』というクセが多い
『S1』のクセには『GMT』の還元剤がオススメ
*乾いてる時にクセが強く濡らすとクセが弱くなる場合は水を弾きやすい疎水性の『S2』のクセが多い
『S2』のクセには『スピエラ』の還元剤がオススメ
GMT・スピエラを使用してレシピ公開
***ご注意***
ここからは髪の状態と髪質が千差万別ですので、あくまでリアルサロンワークでのある程度パターン化した配合量ですので事故が起きないよう練習してお客様へご使用ください。
before ドライ時
before ウェット時
・ドライ時もウェット時もクセがしっかりめ
・15ヶ月前ハイライト歴あり
薬剤 パイモア グラッツ使用
・根本約15cmまで グラッツ『1.5:GMT:スピエラ』 1:10%:5%
・中間 グラッツ『1.5:GMT:スピエラ』 1:5%:5%
・毛先 グラッツ『0:スピエラ』 1:10%
after
before ドライ時
before ウェット時
・エイジング毛で1ヶ月おきに白髪染め
・ドライ時よりクセがしっかりめ
・薬剤 パイモアグラッツ使用
・根本〜中間 『1.5:GMT:スピエラ』 1:10%:5%
・毛先 『1.5:スピエラ』 1:10%
after
まとめ
今回はかなり大まかな内容で薬剤の種類や違い、または特徴をご紹介していきました。
これはあくまでも僕自身が酸性ストレートを覚える前に勉強を始めた頃、チオ換算値??還元??縮毛矯正ってそもそも何??みたいなところからでした。
色々なネットやYouTube、有料オンラインセミナー。。。etcを見ては初級編がなく中級編以上の情報が無いと思い今回、ならべく噛み砕いた初級編ガイドを作ることにしました。
今回の記事がわかりやすく少しでも役立ち反響が良ければ続きを書いていこうかと思いますのでご質問やご意見ありましたらコメントよろしくお願いします!